姦通罪のある国

姦通罪のある国

姦通罪のある国
「姦通罪」という法律がある国が、アジア諸国に幾つかあります。結婚しているにも関わらず、他の男女と性的関係を持った場合に適用されるこの法律は、台湾、ベトナム、フィリピン等で定められ、ブルネイやインドネシア、マレーシアなどではムスリム(イスラム教信者)に適用されることがある法律です。国によって実刑の重さは異なるものの、フィリピンなどでは最長12年の禁固刑が確定した実例もあるほどです。

台湾の姦通罪

台湾の姦通罪
かつては日本にもあった姦通罪ですが現在では廃止されています。実際隣国、周辺諸国の状況を見ても、姦通罪で人が捕まった、大事になったというニュースはそこまで伝わってはきません。しかし、これは名目上のものではなく、台湾では年間男女合わせて600人以上が姦通罪で起訴されました。実態としては、浮気をされた人が100%相手を訴える訳ではありません。子供に迷惑が掛かるからという理由で慰謝料だけで済ませる例も多いですが、姦通罪は日本人が台湾など現地の既婚者と不倫をした場合にも適用されます。「知らなかった」では済まされないのです。

東南アジアやイスラム教の姦通罪

東南アジアやイスラム教の姦通罪
東南アジアでは不倫問題が深刻化しており、2013年にベトナムが状況改善の為に姦通罪の適用に乗り出しました。また、フィリピンやカンボジアでも姦通罪は適用されます。従順なイスラム教徒の多いブルネイやインドネシア、マレーシアはこういった男女の性的関係に関連する法律が厳しく、同性愛や婚前性交渉さえも激しく非難されます。2013年にはブルネイのボルキア国王が、姦通罪における刑法に、石打や手の切断を施工することを発表しました。(イスラム教徒が対象)また、近年インドネシアでも男女の不貞を犯した者にむち打ちの刑を処する法案が認定されました。こういった諸国の文化を目の当たりにすると、「浮気は文化」などと言われている日本の男女間における法律が、いかに自由奔放かと思わされます。

韓国では姦通罪が廃止されました。

韓国では姦通罪が廃止されました。
韓国で配偶者を持つ男女が他の異性と性的行為に及んだ場合、法的に裁かれるというこの法律が2015年2月に廃止されました。もちろん「自由に浮気をしていいですよ」と政府が公言している訳ではないですが、個人の自由や権利に対する制限が過剰ではないかという声は、韓国国内で高まっていました。時代とともに若者の性に対する価値観や男女関係のモラルへの考え方は常に変わってきています。韓国で浮気調査を行う立場として、無関係とは言い難い法改正です。

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